サーリセルカの北にあるスキー場カウニスパーの山頂から、下に見えるサーリセルカの町の入り口まで、そりで滑って降りるコース。
下まで1・2キロのコースはフィンランド最長だそうだ。
山頂まで行く無料のバスが、サーリセルカの主要なホテルをまわり一日4本出ている。最初の11:15分発のバスで山頂に上がると、青空の下サーリセルカの小さな町が針葉樹林の中に埋もれて見えた。
そりはプラスチックのごく簡単なもの。
ゲレンデの下の方にたくさん置いてあり(落ちていて?)誰でも使えるようになっている。山頂にはないのでバスに乗る前に自分で調達してこなくてはならない。
山頂からは一見どの方向へでも滑って降りられるように見えた。しかし、スキーのゲレンデ上はそりで降りる事が禁止されている。ちかくにクロスカントリースキーのコースの入り口らしき場所があり、そこからがそりのコースにもなってた。下まで一直線。なかなかスピードが出そうだ。
そりに座る。最初はたいした坂ではないので自分で勢いをつけていた。しかし本格的な坂にさしかかると「あれあれ?」と思うまもなくいきなり加速しはじめ、あっという間に自転車で全速力出している様なスピードになった。
風がびゅんびゅん顔に当たる。
両足はこの写真のように前に出している。
スピードが出すぎたり、前にいる人をよける為に、曲がりたい方向の足を地面に擦るのだが、その時大量の雪煙が舞い上がり顔を直撃する。
ガガガガ!と擦っていく足にけっこう負荷がかかるが、慣れてくると面白い。せっかくだから途中で止まって景色を眺めていこうと思い、路肩の雪溜まりに突っ込んでそりを止めた。
たちあがり、ゆっくり見回すと、まわりには樹氷になった木々が建ち並び、青い空と素晴らしいコントラストをみせていた。
さて、今晩はオーロラが見られるだろうか。