午前中はアルタのホテルでゆっくり過ごす。
11時から希望の方とアルタ博物館へ。

ここはコムサ文化といわれる岩に刻まれた絵が世界遺産になっている場所。その岩絵自体は冬の間雪の下に隠れてしまい見られないが、博物館のある場所がアルタ湾が見渡せるなかなか雰囲気良い立地である。ヨーロッパの「博物館of the year」に選ばれた事もあり、一見に値する。展示物は地味だが、しっかり説明がされていてよく理解できる。

午後1時半、ホテルを出発しアルタの空港へ。
オスロで飛行機を乗換えて今日はコペンハーゲンへ到着する予定の日。オスロであんな事になろうとは、その時は誰も考えもつかなかった。

以下に時間を追っての経過説明。
＊＊
17:00　スカンジナビア航空4543便アルタ発が30分遅れでオスロ到着。元々45分の乗り継ぎ時間しかなかったので、あわててコペンハーゲン行きのゲート47番へ移動。しかし途中の電光掲示を見ると、幸いコペンハーゲン行きも遅れていて18:00出発にかわっていた。

17:40　免税のお金も無事払い戻してもらい、47番ゲートに到着。1471便17:20発は、遅れての搭乗を待つばかりであった。

18:00　キャプテンが飛行機から降りてきて自らアナウンスをはじめた。
「機材故障のためこの飛行機は離陸が許可されません」
「別の飛行機を探すのでお待ち下さい。」

※ああ、この時飛行機が飛んでいれば、この後の大混乱にも巻き込まれずにすんだのに！

18:30　別の便に振り替えが可能か？と聞くと
「コペンハーゲン行きはこのあとに二便あって振り替えも可能だが、この便を出す予定なので待ってほしい」という説明。この時点で雪は積もり始めていたが、まだ飛行機は発着していた。
※結局「あとの二便」も結局雪のための飛ばなくなったのだが

19:30　カウンタースタッフと話ながら待っていたが、夕食用の食事券を配布することになる。おひとり１２０ＮＲＫ＝約￥2500
20:00まで食事の時間とする。まだ代わりの機材を探している状況。

20:00　雪がとんでもない降り方になり滑走路を除雪車が走り回っている。滑走路が一本閉鎖とのアナウンス。47番では相変わらず皆待たされていたが、いつのまにかスカンジナビア航空（以下ＳＡＳ）のスタッフはカウンターからいなくなっていた。

別のＳＡＳのカウンターに人が列をつくっていたが、かいくぐって聞いてみると、我々の便はまだフライトキャンセルではないとの事。「飛べる状況になったら飛ばす予定の便である」と説明される。

20:15　空港から全く飛行機が発着しない状況になる。別のＳＡＳスタッフにきくと「多分もう荷物はラゲージエリアに来ているだろう」と言う答え。これはフライトキャンセルは間違いないと見えたので、ツアーメンバーと共にラゲージ引取りエリアへ移動。

ラゲージエリアはたくさんの人でごったがえしている。全てのベルトを手分けして探してもらったが、まだ我々の荷物は出てきていない。

20:45　小松のみ、一度荷物エリアを出て、再び出発階ゲートに戻りＳＡＳスタッフに状況質問。※ラゲージエリアではとてもＳＡＳのスタッフをつかまえて聞けるような状況ではなかった。

ついに「フライトキャンセルになった」と回答。
明日のコペンハーゲン行きの便への予約変更を求めると、いろいろ手配を試みてくれていたようだが、「ここからは出来ないのでラゲージエリアのＳＡＳサービスカウンターへいってくれ」とのこと。

21:00　荷物引取りエリア。ついに我々のスーツケースも全て出てきた。小松はサービスカウンターへの長蛇の列に並んでいる。※これがその時の写真です。
そのままずっと3時間以上経過。周りはどんどん人が増えて、床に寝転んだり、腰をおちつけてトランプを始めるひともではじめ、ちょっとした難民キャンプ状況。

とにかく行列が進まない。
後ろに人がいても、係員もお客もぜったいに急いだりはしないのだから。とにかく納得するまで居座る。後ろの人に申し訳ない、とは絶対に思わないのだ。

この待ち続ける三時間。
いっそこちらでホテルをとって勝手に行ってしまうことも考えたが、そうすると、後からＳＡＳへ請求するのがたいへん難しくなってしまう。また、明日の朝コペンハーゲンへ行くフライトをどのように押さえるか、まだなにも見えないのが一番の問題だ。

24:00　やっとＳＡＳスタッフと話が出来る。遠くはなるが17名全員が泊まる事ができるホテルを確保してもらう。明日の振り替えフライトについては「ここでは一切出来ない。明日の朝5時15分にＳＡＳカウンターが開くからそこへ行く事」との回答。
･･･こりゃあ明日もたたかいだぁ･･･。

25:00　ターミナル外Ｂ１４バス発着より他の宿泊客と共にホテルへ向かう。バスは15人乗りが二台。　トリアデンＴＨＯＮホテルは空港から約40分。オスロ市との境界を出たところにある。

25:40（01:40+1）ホテルへバス到着。雪が積もる中荷物を引きずりホテルロビーへ。チェックインしてホテルの部屋へ入っていただいたのは26:00午前二時。

さて、明日の朝、いや、今日の朝、小松だけは5時過ぎにＳＡＳカウンターへ行かなくてはならない。