午前中、ユッカスヤルビの氷のホテルなどを見学。
午後からの時間で鉄鉱山の見学を実現。
電話で問い合わせると14:45に市内のインフォメーションセンターからスタートし、終了は18時ごろになるという。たっぷり三時間もかかるのだ。
こういった長くてディープな観光は日本のツアーにはあまり適さないとされる。しかし、ここではこれこそが見ものである。オーロラツアーといえども、オーロラだけしか目に入らないようでは良い旅は出来ませぬ。
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インフォメーションセンターを出発したバスは、鉄鉱山のゲートを通過し、そのままバスごと坑道に入っていく。坑道というと我々は細い穴ぐらを想像してしまうが、現代ではバス二台がすれ違えるほどの道が地下千メートル以上まで達している。
1902年から本格的に鉄の採掘が始まったこの鉄鉱山、現在採掘しているのは地下1045メートルの地点である。
我々が下車したのは1985年ごろに採掘が行われていた、地下540メートルの地点となる。各自が黄色いヘルメットをかぶり、この写真のガイドさんにご案内いただく。コーヒーブレイクをはさみ、たっぷり一時間半以上歩いた。
途中にビデオあり、大きな図版説明あり、巨大な掘削機械に乗れたりと、なかなか面白い。今回スペイン人グループと合同だったので、充分に通訳できなかったのが残念だが、それでも、キールナの町がどういうものなのかは、充分に伝わったに違いない。
おみやげは鉱山会社が製鉄所に製品として出荷する直径一センチぐらいのペレットであった(笑)。
18時前に地上に出てくるとすっかり暗くなっている。
キールナ・ヴァーラとルッサ・ヴァーラという二つの山が見える。ここに世界有数の品質を誇る鉄の鉱脈が隠れていた事を自分の目で実感した後では、同じ山が全然ちがった姿に見えてくるから不思議だ。