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ピサ、洗礼堂の偶然?
2008-01-03
フィレンツェ滞在の一日、希望者と共に「ピサ散策半日」へ。
**

「散策」なので、現地ガイドはつけられていない。
だからといって我々外部のものがおおっぴらにガイディングをするのを許さないイタリアである。その場で自由解散にするべきなのかもしれないが、それでは始めて来た皆さんは、その場所の本当の見所を見逃してしまうのは明らか。やっぱりある程度は説明していかないとね。

ピサの斜塔は誰でも知っているが、同じ広場にある洗礼堂の音響のすばらしさは、体験した人でなければ分からないだろう。ガイドブックにも「すばらしい音響効果」と書いてあるが、なにが「すばらしい」のかは、実際に体験しないと理解できない。

この写真は洗礼堂を真下から見上げたところ。
この閉鎖された円形ドームの中を音が長く残響するのを利用して、ひとりの人の声で和音を奏でる事が出来るのである。昔は管理人にチップを払ってやってもらっていたが、今は30分に一回行うことになっている。

がらんとしてあまり装飾もない内部が、これを聞いた後ではすばらしい造形に思えてくるから不思議だ。

しかし、この音響効果は建造の最初から意図してつくりだされたものではないらしい。洗礼堂の水はかつて雨水をためた水盤でなされたので、この丸天井は頂上に丸い穴が開けられていたのだ。

だから洗礼堂が建設された中世後期には、今のような音響効果は出せなかったのではないだろうか。近代になってからブロンズ製のキャップが付け加えられ、偶然に今のような音響が出現したと思われる。

いったい、誰が、最初にこんな音響実験をはじめたのだろうか。他にもたくさんあるドーム建造物で、同じ事が出来る場所はないのだろうか。



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