成田からアムステルダムを経由してベネチアへ到着。
22:35.到着したマルコ・ポーロ空港からジュデッカ島のヒルトンホテルまで。今日はボートで直接ホテルへ行く事になった。これはベネチアを最初に訪れる為には良いアプローチの仕方である。海こそがベネチアの正面玄関なのだから。
しかし、真っ暗なラグーナをこの写真のようなボートで30分近くも走っていくと、「世界はいったいどこへいってしまったんだろう」という気分になり、なんだか寂しくなっていく。
遠くにサン・マルコ広場が見え始めた頃、そこここから花火があがりはじめ、鐘楼をスクリーン代わりにして派手な映像が投射されているのが見えた。下にはぎっしりひとが集まっている雰囲気がつたわってきた。そうか、ちょうど真夜中を過ぎたのだ。シャンパンを空ける人々の姿が思いうかぶ。
と、船の操舵室の方でもグラスの音が聞こえて、「アウグーリ(おめでとう)」と声がする。運転手とアシスタントがここでもシャンペンを開けていた。
私にもおすそ分けがまわってきて、一口味わう頃、煌々とめだつヒルトンホテルの建物が見えてきた。
小松の2008年はこんな風に船の上でやってきた。