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ラウル・デュフィーの驚くべき「電気の精」
2007-12-18
寒いけれどよく晴れたパリ。
今日は自由行動日なので、ご希望の方へと恒例の?パリこだわりツアー(笑)。今日はパリ市立美術館=パレ・ド・トウキョウと、今年オープンしたケ・ブランリ美術館へ。
**
縦10m横60mに及ぶこの大壁画は、「世界最大の絵画」と説明した本もある。どれが世界一か、なんてことはどうでも良いことで、とにかくこれは一見に値する作品だ。

それは、大きさゆえにではなく、美しさゆえにである。

パリ市立美術館を入ると階段を少し上がったところにある大きな部屋が「電気の精」の空間になっている。人類の歴史と共に電気が果たしてきた役割への賛歌として描かれた空間だ。

フランクリンやボルタ、エジソン、などなど我々でもよく知っている人々がその逸話と共に画面に登場している。

説明調の画面であっても、デュフィらしい色彩の楽しさは変わらない。むしろ主張がある分一本芯のとおった良い作品になっているように思う。

観光に便利な場所にあるわけではないけれど、この一部屋の為にいくだけの価値がある。


※東京宮殿と呼ばれるパリ市立美術館は、1938年の万国博覧会のパビリオン日本館だったとか。デュフィの大作「電気の精」は電気館に設置されたそうなので、会期終了後移動させたのか?
作品展示環境が元々と変化したかどうかは大事な事なので、ちょっと興味があります。



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