ストラスブールからパリへ。
今年2007年開通した最新型TGVで向かう。一般列車と同じ線路を使う新型車両で、今までよく乗っているものとデザインが違う。なんでも勲章までもらったクリスチャン・ラクロア氏のデザインになるものなのだそうだ。
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いかに高名なデザイナーがデザインしようと、見かけがカッコよかろうと、利用する人が快適に感じられなければ商業デザインとして良い出来とは言えない。
たくさん荷物をもって乗ってくる外国人乗客が予想できる路線ならば、もっと荷物を楽に載せられる車両設計の方が使いよい。
座席エリアの真ん中にこんなふうにスーツケースを積み上げるのはたいへん苦労致しました。
通常連結部分に荷物台があるのだが、今回のTGVでは車両への出入り口はひとつおきにしか造られていない。いつもの半分の場所しかなくなっているのである。人間の乗降も荷物の積み下ろしも、この半分しかない乗降口に集中する。これでは緊急時の退避も時間がかかるだろう。
何よりもこれまでのTGV利用では荷物専用車両があって、ポーターを使う事によってここを利用する事が出来たのだが、その荷物車両自体が設定されていない様子である。これは我々のような長期旅行客には不便である。
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しかし、ふりかえって我が新幹線をみてみても、荷物専用車両というのは設置されていないようだし、大きな荷物を持った外国人団体客が利用する事になど、ほとんど配慮されていない様に見える。あまり、他国の高速列車ばかり批判も出来ないか。