さて、今年もクリスマス市への旅へ。
フランクフルトから入り、ハイデルベルグ、シュトットガルト。そしてフランス領アルザスを巡ってパリまでの8日。
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写真はパリ、ギャラリーラファイエット百貨店のクリスマスツリー。その豪華さというか迫力には圧倒される。日本の百貨店もがんばってはいるが、正直とっても敵わない。
何故か?
何ゆえヨーロッパのクリスマスの飾りは日本のそれよりもずっと迫力があるのか?
理由はその飾りを施す動機にあると思う。
クリスマスが何の日なのか、日本の若者に街頭インタビューしていたコーナーで、恐るべき答えがあった。「サンタクロースがプレゼントくれる日」。冗談で言っていたんだと思いたいです。
ヨーロッパは百貨店の装飾でも、このクリスマスツリーのように日本のものとは比較にならない予算と規模で行われる。
しかし、その派手な装飾があるからといって、クリスマスがキリストの降誕を祝う日であるという基盤は揺るがない。なぜならすぐ側にはクリスマス本来の意味を知らせてくれる場所=教会が聳えているからである。
日本には身近に聳える教会というのはあまりない。商業クリスマスの飾りつけばかりが華やかである。キリストの生誕というよりはサンタクロースの登場。幼稚園や学校ではクリスマスの本来の意味を教えてる時間はしっかりとってあるのだろうか。それは宗教教育などというものではなく、異文化理解の為に必要な事に違いない。
クリスマスの本分を忘れないヨーロッパ。
12月25日午前中にはあれほどにぎわったクリスマス市もほとんどが閉まり、町も閑散とする。