ハールレム市は当時半分は外海に面し、半分は運河に面したオランダらしい地形の町であった様に見える。
ぐるりと城壁に囲まれた町では市民が篭城している。
城門のひとつがスペイン兵によって陥落しそうになったので、それを防ぐ為に市側が門を大砲で吹き飛ばした瞬間を描いている。
城門のひとつに上がる爆風でスペイン兵が空中に吹き上げられてしまったという逸話だと解説してあったので、よく近づいて見ると爆風の中に、なるほど吹き上げられた人が描きこんであった。
海ではスペイン、オランダ両軍船がはげしくぶつかり合っている。
船上でも砲煙がたくさん上がっている。
船で実際に使われていた小型の持ち運び用大砲が絵の下に展示されている。相手の船に乗り移った時に、こんなコンパクトな大砲を使って扉をぶち破るのだそうだ。
この大砲はスキポールの土地を排水する時に水の底に沈んでいたのを発見されたもの。まさに250年前のまま海中に保存されていたのである。