アムステルダム、スキポール空港のある場所は、昔海だった。
現在の海岸線からけっこう離れた場所に位置するこの空港の敷地。ここで帆船同士の海戦が行われていたという事実をきくと、「海だった」事実を知っていた小松でもびっくりした。
ゾイデル海と呼ばれた海で1573年10月にこの海戦は起こった。当時スペイン領だったこのあたり、オランダ語を喋る人は住んでいてもオランダという国はなかった。
カソリックのスペインに対してプロテスタントのオランダ商人達は独立へ向けた抵抗を始めていたのである。最大の都市であるアムステルダムでは、行政機関はスペイン人がにぎっていた。それに対し商業港を仕切るオランダ商人達は独立方に味方する事を表明。懲罰する為にスペインが差し向けた戦艦と海戦になったのである。
※スキポール空港ウェイティングエリアにある、たった一部屋の国立美術館分館では、今こんな興味深い展示をしております。