プラハを出発し、世界遺産都市チェスキー・クルムロフを経由しウィーンに到る一日。
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チェスキー・クルムロフの町で、今日も煙を上げていた醸造所で造られている地ビール「エッゲンベルガー」。ファミリーの紋章をつけたグラスに注がれて運ばれてきた。
紋章はそのファミリーのいろいろな事をひと目で理解させる役割がある。
中央にはオーストリアを根城にしていた時代のエッゲンベルグ家の紋章。左上はチェスキー・クルムロフを支配していたローゼンベルグ家の紋章。同じ土地を継承している事を表す。左下はドイツ領内に港のある町を持っていることを表す。右の上下もドイツ領内に同家が所有している領土を表している。
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実は紋章解読が好きなんです。
ヨーロッパはどこへ行ってもたくさんの紋章を見かけるけれど、その町に住んでいる人でさえも自分の町の紋章の意味を知らなかったりする。我々をガイドする人でさえ、気にしない人は気にしていない。そんなものであります。