今年4月以来また来てしまったパリのレストランにて。ランチの前菜。オマール海老のババロア、くんせいした魚の卵、胡椒、カンカル風ムース。
ちょっとしたレストランでは、メニューは「解読する」という言い方が相応しいと思う。ここでは「カンカル風ムース」がどんなものかは、説明をしてもらわないと全く分からない。
カンカルはメニューでの頭文字が大文字である事からも分かるように地名である。モン・サン・ミッシェルからそれ程遠くない、ブルーターニュ地方にある海に面した古い町。牡蠣などが養殖されている地方である。
「カンカル風ムース」は、「海苔をベースにして造ってます」と説明されてびっくり。どんな品か全く想像がつかなかったけれど、注文してみる事にした。そして出てきたお皿がこれ。当たりでした(笑)。
ちょっと前まで欧米人は、「カーボン紙みたいだ」と言って海苔など食べなかったのに。最近はスシブームのおかげか、けっこう需要があるようだ。そして海苔をこんな風に使うのは、日本人シェフではありえないように思う。
味は確かに海苔の味・海の香。
オマール海老のババロアともあっておりました。