帰国便は夕方なので、それまでに二箇所訪れる。
マルメゾン荘はナポレオンとジョセフィーヌの記憶をたどれる場所。
http://www.nta.co.jp/ryoko/tourcon/2004/040511_2/昼食はブローニュの森にあるバガテル庭園を目指す。
十年ほど前になるが、《手造りの旅》の第3回目ぐらいで、5月にここの美しいバラ園を訪れた事がある。
ブローニュの森と聞いただけでは、そこにどんな見所があるのかさっぱり伝わってこないだろう。広大な森ではあるが、縦横に道が通り、見所へ通じている。
夜中には「きれいなお兄さん」(笑)が出現する一角もあるが、それ以上に訪れるべき価値のある庭園やレストランがある。
このバガテル庭園は1720年代にはすでに小さな建物があったが、それは廃屋になっていた。ルイ16世の弟アルトワ伯(後のシャルル10世で、ランスで戴冠したフランス最後の王、巨体であった)が買いとり、手を入れて魅力的な庭園にしたてた。マリー・アントワネットも気に入っていた場所である。
この写真を見て分かっていただけると思うが、古い建物を上手に利用してレストランにしている。晴れた日には外と内部が一体化してもっと気持ちの良い空間になる事だろう。
今日は今回の旅唯一の雨模様。こんな時はゆっくり中でお食事がよいですね。広大なバラ庭園はまた天気の良い5月にでもきてゆっくりまわる事としましょう。