写真は空港の店に売られていたマトリョーシカである。
有名な政治家バージョンは、プーチンを開けると中にはエリツィンが、それをあけるとゴルバチョフが・・・というふうにできている。面白くはあるが絵の描き方はささっと描かれたもので緻密さは感じられない。これでなんと121€!=約2万円!もする。となりは伝統的なものをちょっときれいに仕上げたものだが、さらに高い188€=3万円超となっている。
これはもう気軽に買えるお土産とは言えなくなってきた。
この値段付けはマトリョーシカに限ったものではない。小さな木製の塗りスプーンが5ユーロ。キャビヤやいちばん小さなものでも30€からである。
モスクワ、サンクト・ペテルスブルグを離れてスズダリのような観光地ではあるがちょっと田舎に行くとこれらの値段はがくっと下がる。半額とまでいかなくても劇的に変わるのは実感できる。
何ゆえこんなバカ高い値段付けになってしまったのか。
観光客は一生一度だと思えば少々高くても買っていくのはそうだろう。だが、それを良い事にあんまりな値段である。旅行会社も「契約店」という名のもとにそういう店を紹介するのはそろそろ考えた方がよい時期に来ていると思う。
実にたくさん御土産屋はあるのだから、中からいちばんリーズナブルな値段付けをしていると思う所を探し出して、あくまでお客の利便の為に店を紹介するという発想には至らないのだろうか。
ま、現在のようにお土産屋からの手数料がツアー料金を下げるのにけっこう貢献している現状では、なかなか難しいのかもしれない。
さて、あなたはどちらが良いですか?
御土産屋に連れて行かれるのが予定されている安いツアーと、少し値段は高くても御土産屋での時間とお金の無駄が一切ない旅では。