夜行列車でモスクワへ向かう為にサンクト・ペテルブルグのモスクワ駅へ行く。23時30分の入線まで駅構内で待っている時、こんな看板があるのに気がついた。
そこは普通の駅のカフェである。とりたてて日本風に装っているものなどひとつもない。寿司職人と思しき風貌のひとも全く見えない。つまりたんなるファースト・フードとして駅でスシを売っている感じが伝わってくるのだった。
店の名はいちばん上「ユーラシア・スシ・バー」。
左右には「菜の花や 月は東に日は西に」と、なぜか蕪村の俳句。
メニュー左上のいちばんシンプルなマグロ一貫が38ルーブル=だいたい200円か、ちょっと高いが高級スナックのスシはそのぐらいなのかしらん。「まぐろ」とはこんな字を書くのだろうか?
「いえ、あれは“スシ”と書いてあるのです」とガイドさんが教えてくれた。しかも「多分でてくるのはサーモンです」との事。え〜、看板にマグロが出ていてもサーモンの握りが出てOKなわけですかぁ?
確かにヨーロッパ中によくある「なんちゃってスシハウス」に行ってもまずハズサナイねたはサーモンですがね。つまりは丸くしたライスの上に魚の刺身が乗っていればそれで「スシ」ということになるらしいです。酢飯かどうかも分かりませんな。
「まぐろ」の下には「辛いスシ」と書いてあるらしい。写真からは何のネタなのか判別できない。いったいどんなものかはガイドさんも知らず。
右下のセットは巻物と焼鳥らしきものと共にふりかけか何かがかかったご飯がついている。スシセットにご飯がついてくるんだ?しかもコカコーラと合わせて売っている!220ルーブル=約1100円のお買い得ですかい?
あ!もう電車の入線時間です。
あ〜、食べてみる時間が無くて残念(笑)。