
サンクト・ペテルスブルグを流れるネヴァ川から見た通称「大理石宮殿」である。ここはエカテリーナ�鏡い涼�臣オルローフ兄弟の為に造られた。
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エカテリーナ�鏡い呂�気に入りの寵臣に、金に糸目をつけないプレゼントをした。ペテルブルグのあるガイドさんは、エカテリーナが数々の寵臣に贈った品の金額は国家予算ほどにもなると言った。
その金額が真実かどうかは別にしても、寵臣たちが女帝の寵愛を利用してどんどん贅沢を所望していったことは疑いない。たとえばこの宮殿がその代表である。女帝からそうやって与えられる事を自分の特権だと理解した寵臣達なのだ。
しかし、ここにそういった贈り物を求めなかったひとりの寵臣がある。ポチョムキンはエカテリーナが生涯で最も愛した男だったのかもしれない。エカテリーナはもちろん贈り物をしようとした。が、ポチョムキンだけは、与えられ続ける関係が心地よく感じなかったのだろう。「求める」のではなく、自分がエカテリーナの為に何が出来るのかを考えた。
そして、当時ロシアの最大の敵であったトルコからクリミア半島を奪い、新ロシアと呼ばれたその地域をあたらしく振興させていった。能力のある彼でなければエカテリーナに与えられない最大の贈り物をしたのかもしれない。
与えられる事で喜びを感じているうちは大した関係ではない。自分がなにを与えられるのかを問う気持ちこそ真実の愛に近いように思える。