スロベニアワインの続き
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ヴィラ・ブレドでサーブしてくれた方のなかで、ちょっとワインに精しそうな方があとから登場した。我々が良さげなワインを飲みたがっていると知ったからだろうか。
三本目を開ける時に、彼がすすめたのが、このトラミネツというぶどうを使ったものであった。
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★帰国後調べてみて知ったのだが、このぶどうはかなり評価の高いものだそうで、こんな評価の書かれていたものもあった。
「Traminec (トラミネツ) ラドゴーナ地方のトラミネール種は、世界的に第一級の白ワインとして有名です。ヨーロッパでは知名度の高いこのワインは、糖分があり、野バラの香りとデリケートな味わいで、世界一と言われるにふさわしい優れものです。 」
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ところが問題が・・・。
ツアーに組み込まれている3コースの食事なので、3本目を開けようとしていた時にはもうメインコースがテーブルに出てしまっているぐらいのタイミングだったのである。
ううん、甘いデザートと一緒じゃ、ワインをおいしく飲むのは難しいよなぁ・・・、と思った。
しかし、スロベニアのワインを現地へ来て楽しめる機会はそうあるものではない。結局おすすめどおり開けて飲み始めたのである。
そして、案の定デザートも登場した。
パンナコッタというかババロアというか、そういったものにブルーベリーのソースがかけられたものであった。トラミネツのワインもまだまだ残りつつ、このデザートを食べてみると、これがびっくり!。ぴったりの相性なのである。
デザートだけで食べてももちろんおいしかった。しかし、このトラミネツの白を味わった後に再び口に運んだ同じデザートは、全く違うおいしさになっていた。残念ながらこの食感を理解していただけるような文章など書けません(笑)。
我々にあのタイミングでの三本目にトラミネツを勧めてくれた彼は、この相性をよく知っていたに違いない。
西洋料理がワインと切り離せない存在であるという事は、今までも充分に理解させられていた。しかし、今回はデザートとの相性である。そして、日本ではあまり種類のないスロベニアのワインである。あらためて西洋料理におけるワインの存在感を思い知らされる体験であった。