ラベンダー畑とこのロマネスクの僧院の写真は、南仏のパンフレットによく使われているものである。今の時期ラベンダーの花には少し早い。たとえその時期でもラベンダーの花は咲くとすぐに刈られてしまうので、あんな写真のように見えるときは案外短いのだそうだ。
修道会の祖ベネディクト会から分派し、より清貧を重んじるシトー派の修道院である。
内部の売店でシトーはの歴史に関するパンフレットを買った。そこに描かれていた修行僧の姿は、仏教の僧とほとんど同じように感じられた。
紀元389年、アンティオキアにうまれたシメオンは、苦行断食の修行の末、ついに高さ25メートルの柱の上で起居する孤高の生活を営むに到る(その柱の周りに修道院がつくられた)。それって仏教の達磨さんみたいじゃないですか。人間悩んで求道する姿は同じなんですね。