モニュメント・ヴァレー観光の拠点の町カイエンタで、対日本の血みどろの戦場から生還したナバホ族の一人がバーガーキングを持っている。そこに展示されていた資料を見る私達日本人への但書である。
ナバホ族の言葉は理解できる人が元々少ないうえに習得しにくいという事で、第二次大戦のときの暗号に利用されたのだそうだ。硫黄島、グアム、ガダルカナル、そして沖縄。最前線で大きな犠牲を払ってきたにもかかわらず、彼らは白人優位のアメリカにあって記憶から遠い存在だった。暗号に使われたという事で戦後も長く機密扱いを受け、その兵士の存在は消されていた。
この但し書きの英文は、日本語で書かれたこととは全く違う内容である。「第二次大戦中のナバホ族の参加と貢献は、1968年にその言語が機密扱いを解かれるまで公には秘密にされてきた。この展示はナバホの兵士達について知ってもらい、その栄誉を伝えていく為のものです。」要約するとこう書かれている。
2002年、そんなナバホ族を題材にし、ニコラス・ケイジが出演して映画「ウィンド・トーカー」が公開された。※私は見ていませんでした。ネットのレビューを見る限り評価は低いですが、是非見ておきたいと思っています。
★見慣れない旗はナバホ族の旗。州を跨いだ広大な地域(日本の某ガイドブックによれば東北三県ほどの大きさ)にわたっている。