今回のニュージーランドで買いました。
家の板張りの床はとても冷たいのでこんなのがほしかった。
これは裏返し?
いえいえ、これでよいのです。内側はふわふわの羊毛が直接肌に触れるようになっていて心地よい。くるぶしまでしっかりカバーしているので、スリッパでは防ぎきれない床からの冷気から守ってくれる。それでいて靴下のように圧迫してこない。ふわっと包んでくれている感じが良い。
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話はとびますが…
これを履いて思い出したのは、北極圏に元々住む人々が履いているトナカイの革で出来た靴。これは西欧の靴のような硬い底がついていないくて、こんなふうにトナカイの毛で足をくるんでいる。底がないから、現代の靴に慣れた我が履くと、なんだか巨大な靴下で雪の上に立っているような感じがするのだけれど、実はこれがしっかり足が地に着いていてしかも足を締め付けないので血流を止めない優れもの。やはり長くその土地に住んできた先住民の知恵というのは学ぶべきところがあるのです。
1912年の南極点競争を征したノルウェーのアムンゼンも基本は北極圏の先住民のスタイルをそのまま取り入れたことが、「洋装」で行ったイギリスのスコットとの大きな違いだった。