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ネパールの学校を訪問
2006-12-01
今回ジョムソン往復の飛行機も予定通り飛び、予定の観光地を見ても充分時間があった。そこで、知り合いの兄が校長先生をしている学校を訪問する事にした。こういう事ができるのも《手造り》ならではのことである。

カトマンズの市街地裏にあるJANA PRABHATジャナ・プラバット学校は日本でいえば小学校1年から高校1年レベルまで10年の幅の生徒が通う。教室数が足りないので、どうしても学年で登校時間を変えることになってくる。生徒数は1250人。このあたりとしては普通の数だそうだ。

今日は実は試験の日だった。交通渋滞の為に1時間遅れて午後2時半に着くと、すでに大方の試験はおわっていた。生徒達はもう帰宅する時間だったのだが、我々が来るということでか、高学年を中心にたくさんの生徒残っていた。

教室をのぞきながら、二階の奥に案内されて、少し広い講堂のような部屋に入るとびっくり!こんな風にぎっしりの生徒達が待ち構えていた。

「え!」とびっくりして尻込みする日本勢。
そりゃそうかもしれませんな、ふっつうの観光日本人だと、日本でもこういう壇上で話すことなどありませんから。まして、相手は外国人。「ど〜すりゃいいですか〜」という反応になるのも無理はない。

この学校に日本人が来る事などかつてなかった事。生徒達が観光客がうろうろしているのは町で見かけても、面と向かって話をする機会などはなかった。彼らは目をきらきらさせて(ほんとに目の輝きが日本の子供たちと違うのです。これは行った皆さんが言われます。)こちらを注視している。

ここはどうしても、私が出なくてなりません。
「NAMASTEナマステ!、everyone! How are you. we are from Japan!」と大きな声で彼らに向かって第一声。
すると、彼らの半数ぐらいは英語をかなり理解できるらしく、ちゃんと返事を返してくるではないか。おお、これは日本の高校一年生よりはずっと実践的英語に慣れている。(後で聞くと週の授業のうち40%は英語なのだそうだ)ならば、こちらも出来る限りは、つたなくても直接英語で応答したいものだ。

「日本について、なんでも質問したい人!」と、先生が水を向けると、はじめは遠慮がちに、だんだんとどんどん手が上がってきた。

そこからの質問は多彩であった。
★中略***これも別のところでまとめて書くことにします。

こういう日常の場所への訪問というのは、観光地を訪れて写真を撮るよりも何倍も旅する人の心に残っていくだろう。

今回は特に、自分自身も相手から見つめられ、言葉の通じない状況で全身全霊のコミニュケーションを求められたのだから。

「観光」を卑下するわけではない。観光も真剣にとりくんでいけば、人を成長させていく。しかし、出来れば私はもう一歩踏み込んだ関わり方を《手造り》していきたい。自分が傍観者ではなく世界と関わっていく事が、生きている証である。



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