今朝も晴れて澄み切った冬の空気が気持ちよい。
冬季に入り、さすがの人気観光地モン・サン・ミシェルも朝は人が少ない。それでも、パリから出発したグループバスのやってくる昼前頃には混雑してくるだろうが。
城門を入ってすぐのインフォメーションセンターでガイドさんと待ち合わせ。今日はフランス人女性のクリスタルさん(彼女は「フランス人にしては」という前置きなく、優秀なガイド内容でした)。
今日はいつもより少しだけ時間があるので、まっすぐ通りを歩いていかず、城壁の上を歩くコースをとった。また今日はこれがとても効果的な天気なのだ。
上にあがると写真のような視界が開ける。遠く浅い海も、その上に広がるうす青い冬の空も、いっぺんに近いものになる。いつも歩く狭い旧市街の道とわずか3メートルほど高低差があるだけなのに、町から受ける印象が大きく変わるのだ。
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こういう事は実は他の町でもよくある。
何度も何度も来ている町、訪れた事のある場所でも。いつも曲がらなかった角をふと曲がってみると、全然違う世界が広がっていたという事が。
「そこはもう知ってるからいいよ」と、足惜しみをしていては、結局自分から興味をすり減らしているようなものである。
「もう一歩」を惜しまずにすむ体力を維持したいものです。