朝、成田到着の日です。
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今回のコース計画はゆっくりつくったので、ローテンブルグからハイデルベルグまでの間にいくつかアイデアを実現する事ができた。古城街道と呼ばれるネッカー川(ライン川水系)沿いにある古城のひとつでの昼食。
ヒルシュホルンは14世紀頃からの塔も残っている本物の古城だがホテルとしても、レストランとしても営業している。
朝方霧が出ていてバートウィンプフェンあたりを通っていた時には対岸の丘の上にある町さえ見えない視界だったが、昼にはこんな良い天気になっていた。
テラスにあがると眼下遥かに山のあいだをぬって流れる川筋が光っている。ドイツ人たちは「どれ、きょうは天気が良いからきのこでも摘みにいって、お城のレストランで食事していこうか」という感じでやってくる。13時をすぎると席はいっぱいになっていた。
この季節にしてはけっこうな陽射しになってきていたが、彼ら欧米人は必ず日なたの席を選ぶ。日本人は逆に必ず日陰の席を選ぶ。そういうものである。テラスの日傘はどれも開かれる気配はなかった。