ハイデルベルグの町は17世紀末ルイ14世の軍により全市が焼き払われた。が、その時ただ一軒焼け残ったのがツム・リッター(騎士の家)と呼ばれる建物である。一番上に騎士の胸像が飾られているのでそうよばれてきた。
焼かれなかった理由は何か。そこに住むベニエという商人がフランス系だったからだとか、お金を払って内通していたからだとか、いろいろに言われている。
現在レストラン・ホテルになっているこの建物に宿泊する機会はいままでなかった。部屋数も少ないし、個人客が主体で団体はあまり必要ではないからだろうか。
今回はじめてこのホテルに宿泊した。エレベーターはがたがたしているが、部屋の広さや内装は思ったよりも悪くない。部屋の格差もそれほどでもないとみえた。
ここは何より場所が良い、私の部屋からはこの写真のように、市の大聖堂であるハインリッヒ・ガイスト教会が間近に見える。アルテ・ブリュッケまでも歩いてすぐ。夜景をたのしんで散歩するのもよい。古い趣ある町に泊まる時には、ホテルは第一にロケーションですね。