朝ミュンヘンを出発、定番のノイシュバンシュタイン城を見学。昼食後世界遺産指定のヴィース教会見学し、夕方ローテンブルグに到着。バス乗車時間6時間以上という、ま、今日だけは普通のツアーと同じようなスケジュールの日。
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ローテンブルグのホテル、ティルマン・リーメンシュナイダーにて夕食の後、旧市街を散策。地下にある某ワイン酒場に20人以上で繰り込む。
10月はじめでそろそろ夏季シーズンも終わりに近く、21時過ぎの店内では一組のカップルだけがひっそり飲んでいた。その静かな雰囲気を、どっか〜んって感じでやぶってごめんなさい(笑)。でも、夏なら午前0時でもこんな感じです。
その酒場のワインメニューは実に細かく種類が分かれていて、全てがグラス売り。「たくさんいるんだからボトルで」と言われたけれど、それは不可。
カウンターの下には売り物のボトルに入れる前の、樽からどんどん詰め込んできた焼酎ビン(みたいだった)が並んでいた。これを出すわけにゃいかんのでしょうな。
フランケンワインのいろいろな種類がずらりとあるので、数種類を同時にフレッシュなうちに比べられる絶好のチャンス。
「ワインの味なんて分からないですよ」なんて話していた方も、一口ずつ飲んでみると「あ、違いますね〜、はっきり」と、嬉しそう。ビンテージだとか産地だとか、こだわるところはいろいろあるだろうけれど、とにかく産地を訪れて新鮮なものを適温で飲むなら、日本で苦手な多くの方も「ワインはおいしいんですね」と思えてくるのではないだろうか。小松がそうだったように。
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さて、ワインが一巡したところで、店の主人が「ちょっと趣向があるんだけど、訳してくれるか」と出てきた。手には写真のような白いビアジョッキを持っている。
店主は話し出す。
「スモウ・レスラーの国日本の男は強いときいている。俺はその代表と戦ってみたい。誰か相手になってくれないか?」芝居がかっている口調。「お、そこのあんた、強そうだ。ぜし、相手してくれ。」
「でも、その前にしきたりとして、このビールを空けてくれ」「ジョッキは右手の人差し指と中指で外側から掴む。脇をあけて口元に運ぶんだ、いいね」
こう言われて指名された彼はビアジョッキを持ち上げ…ようとするが「???」挙がらない。う〜っと力を入れている様子だけれど、机からそのジョッキが挙がっていかないのだ。
店主の指定するフォームを崩してなんとか持ち上げたが、それが精一杯だった。「え〜、どうなってるんだい」と次の助っ人がジョッキに手をかける。が、またまた予想外の重みに目を白黒。
次々何人も試しているので、小松も持ってみた。これ!ほんとに挙がりません。いったいナにモノこのジョッキ。その場の男性人のうち半分ぐらいが挑戦する事態となった。結局このセレモニーを通過して店主と戦う事にナる猛者はでなかった。
店主はそばでニヤニヤ見ている。
「実はねそれは20ポンド(約10キロ弱)あるんだ」「鉛%鉄30%で出来てる」。
なぁんだ、そういうお遊びの為の小道具だったんですね。でも、しっかり楽しませてくれました。
ドイツらしいからお土産にする?
二つも買ったらスーツケースの制限重量になっちゃいます(笑)。