本日よりミュンヘンに二泊。到着してすぐにもうビール三昧の夜。
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日本にいると、自分ひとりでビールを飲み始める事はまずない。もともとアルコールに強いほうではない、酒量はゼロからはじまった人なのだ。
私がビールをほんとうに「おいしい」と感じたのは、20年ほど前このミュンヘンにおいてだったと思う。それまでは正直「とりあえずおつきあいで」飲んでいただけだった。だってね、お子様には苦いだけの飲物だったんです(笑)。
何が違ったのか?
確かなのは空気。乾燥しているという感覚以上の何か。「乾燥している」というだけならば、砂漠のような場所がビールを飲む最適の環境という事になるかもしれないが、実はそうではない。
解明できないが、ミュンヘンという場所がビールを欲しているように感じる。やはり酒というのはその場所に来て飲むのが一番ということなのだろう。「良い酒は旅をしない」という言葉はビールにもあてはまる。
ミュンヘンには6大ビールメーカーと呼ばれる会社がある。青いラベルにライオンのマークのレーベンブロイ、坊さんのマークのパオラナー、そして何より有名なのが、この写真のビア・ホールをもつホーフブロイ・ハウス。王様の醸造所という意味である。
旧市街の中心にあるこの会社の巨大なビア・ホールはたくさんの部屋がある。最上階に位置するフェスト・ザールと呼ばれるかまぼこ型天井の大ホールが有名。ここではナチスをはじめとするいろいろな政治集会も開かれた歴史がある。
夏季シーズンは毎晩こういったフェスト(お祭り)がひらかれ、世界中からの観光客がよっぱらう。※食事は数年前からバフェ式にかわったが、これにより内容は改善されたように思う。