パリからよく「半日観光」で訪れるベルサイユ宮殿。
今日はもっとちゃんと見ることにした。
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有名な「鏡の間」を見てベルサイユを見たことにするのは無理がある。王の寝室やオペラハウスもある本宮のほんの一部を見ただけのこと。
それから何より広大な庭園。
今回は入っていけるサイズの車だったので大運河のそばで止めて、運河の上を渡る気持ちよい風の中で食事。
そのあとまた車を移動してグラン・トリアノン。こちらはルイ14世が運河を船で到着して上陸できるように設計されている。二つの棟をつなぐ渡り廊下がルネサンス風である。
再び車を移動し、ルイ15世がポンパドール夫人の為につくらせたプチ・トリアノン。ここはマリー・アントワネットも住んだ所で、階段には彼女のイニシャルが入っている。実際に人が住んだ雰囲気が感じられる場所である。時代は下がるのかもしれないが、トイレにバスタブもあった。
そこから少し歩くとこの写真の田舎屋が見えてくる。これはマリー・アントワネットの「農民ごっこ」の為に作られたもの。実際に農民の実生活が営まれていた場所ではない。近くにも同じような農家が数件建てられている。王妃様のお遊びもなかなか念が入っていたもんだ。それにしても、この灯台みたいなのは何?
広大な庭園だけれど、それでも現在残されているベルサイユの庭園は元の半分にも満たないのだそうです。