パリ、モンパルナス駅から電車に乗りシャルトルへ一泊旅行。
パリでは雨が降っていたが、駅を降りると暖かい陽射しとちょうど涼しい風が気持ちよかった。
シャルトルの町に人が集まるのは、そこに「聖母マリアのベール」があるから。中世から今日に到るまで、巡礼達はそれを目指してやってくる。そしてシャルトルの人々は巨大な大聖堂を築いた。現代の観光客のお目当ては、それ+「シャルトル・ブルー」と呼ばれるステンドグラスである。
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誰でもはじめてみる場所というのは印象に残る。それは二回目よりも遥かに大きなインパクトだ。一生のその町に対する心象風景になることさえある。
だから、誰かに何かを始めてみてもらう時、「どこからどの様にして見えてくるのが一番効果的なのか」という事を常に考えている。
今日は、シャルトルの大聖堂を始めてみる人に効果的な道筋だった。わくわくさせるイントロとして路地の向こうの尖塔が見え始め、その路地を出るとど〜んと聳え立つファサードが迎えてくれた。
不確定要素であるお天気もすばらしい。
これじゃ、中世の巡礼でなくても、宗教心が芽生えてしまうんじゃないか?(笑)
忙しいパッケージツアーだと1時間ほどしかないこのシャルトルの町を、今日はゆっくり泊まって見せてもらえた。
大聖堂だけで二時間半、市内を走るプチトレインに乗り中世の面影残る町をまわる。17時からは、決まった時間しか開けない地下聖堂の見学。ここには火事の時に前出の「聖母マリアのベール」が避難して難を逃れたのだそうだ。
そして夜10時からはライトアップ。
いろいろな場所でいろいろなライトアップを見てきたが、これはタダモノではなかった。カラーでいろいろな映像が投射し幻想的な空間を出現させています。必見。