表題は「ツォツィ」という風に聞こえてくる南アフリカの少年の名前である。南アフリカは殺人事件発生率世界一というデーターがあるが、観光の世界ではもちろんそういうところを垣間見せてくれる情報はない。この映画はそういう部分の南アフリカが舞台であった。
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だから殺伐なだけではなかった。奪った車の中にいた子供を少しの間育てる事になる彼に、どんな人間的な変化が起こるのかが主題である。

未だ善悪を認識しない子供を育てる立場になった時、その子に「善き人になってほしい」と願わない人はいない。親であろうとなかろうと。

「子供を育てる」とはつまり、自分自身も「善き人になろう」とする事なのだ。