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靖国「ブーム」
2006-08-21
参拝問題が取りざたされる靖国神社。15日にはたくさんの人が集まった。よく知った人も「いってきた」というので、ちょっとびっくり。多くは我々のような戦争を知らない世代だったようにみえた。

隣国の反対する人々を見ていても若い人が多い。実際に体験してきた世代は、どんどん少数派になってきているのだからこれはしかたのないことなのだが、「声高に叫ぶ人々」ではなく、その経験してきた世代から多様な意見が聞きたいと思っていた。

新聞の投書に「その世代」からの目を引く投書があった。その方は「五十年前の1950年代の8月15日にもその方はお参りに行っていたが、今のような人々の集まりはなかった」と書いていた。ごく普通に真摯に祈る人の姿があっただけなのだという。

これは今の靖国問題が、マスコミでクローズアップされ続けた結果の「ブーム」的様相を呈しているという事を知らしめてくれる。何ゆえこれだけの群集があつまり、声高に叫びもみ合うような場所になってしまったのだろう。

ほんとうに自分の心で参ろうとする人はそれでよいではないか。そこに政治的な意図を見る事が報道の餌食になってしまった理由である。

私個人は、ここで参拝の是非をいうつもりはない。ただ、1950年代の8月15日、靖国神社はいまほどの騒乱に晒されていなかった事を覚えておきたいと思う。

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