ベルゲンのホテルを出て少しだけブリッゲン地区を観光。波止場のマーケットではこんな肉が売られていた。とても魚には見えないって、鯨は哺乳類でした(笑)。
ノルウェーは日本と同じく昔から捕鯨大国だった。世界がなんと言おうとも、くじらを取り続ける慣習を大事にするノルウェーは骨がある。
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喉にささった「骨」は、今朝になってもまだ抜く処置がはじまらない。通訳氏によると、昨夜は横にもなれず、おきあがったかたちですごしたのだそうだ。ううん、それは苦しい・・・。
ツアーメンバーにおられた医師の方によると、胃が空になるのを待っているのじゃないか?という事である。
なるほど、そうかもしれない。
12時半ごろの飛行機でストックホルムに向かったが、どうやら今日も合流できそうにない様子である。
ストックホルムについて、再びベルゲンの病院に電話する。
と、朝の電話の後、ほどなく手術が告げら、一時間ほどで無事終了したという。
長さ一センチ半という、予想よりも大きな骨がでてきたそうな。
よかった!これで明日は合流できそうな気がしてきた。
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夜、保険会社のパリの担当者から電話がかかってきた。
「こちらの医師がOKするまでは退院はむずかしいかもしれません。むしろ、飛行機を手配しますから、直接お帰りになられた方が良いんじゃないですか?」といわっしゃる。
いや、できるならば、なんとかして本来の行程に戻ってもらい、一緒に帰国できるようにしたい、と私は強く思う。旅の終わりが病院から直帰というものになってしまうと、それは後々すごく心残りの終わり方になってしまうから。
とにもかくにも行程に復帰して、皆から「よかったね」と言ってもらい、一緒に日本に帰り着く事。それがこの場合とても価値があることなのである。保険の担当者はそういう心情を理解して言っているんだろうか?