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MAUBOUSSIN
2006-06-13
新聞のジュエリー広告ページにこの文字があって目が留まった。
今までならこういうページに関心を抱くことなど、ほとんどなかったが、近頃少々ソノスジの方と親しく話をする機会があり、興味を持っていたからだ。「モーブッサン」と読むこのブランドの事はそれまでしらなかった。
※何回バンドーム広場あたりを通っていても、興味がないというのはそういうものなのです(笑)。
フランスの四大宝飾メーカーというのは、このBoucheron、Moubussin、Chaumet、VAN CLEEF & ARPELS,(ちゃんと読むだけでたいへん?)だそうな。調べてみるとそれに+メレテオ・ディ・メレーなるブランドを加えて「グラン・サンク」=五大宝飾店と称するのだそうですわ。ふんふん。
私なりの興味というのは、何故そのような選択がされているのか、ということ。そのカギはやはり「歴史」になるようです。
★ソノスジの方から伺ったもっとも印象的な逸話はショーメのもの。下記に転記。
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1780年、宝飾職人のエティエンヌ・ニトはサントレーノ通りに小さな宝石店を開業。ある日、店の前で一台の馬車が暴走し、それを目撃した店員たちは馬を取り押さえ店主は一行をもてなします。店主はエティエンヌ・ニト。助けられたのは、まだ青年将校だったナポレオン・ボナパルトその人でした。ナポレオンは深く感謝し、礼をすることを約束。その約束はナポレオンが皇帝になり、その戴冠式に用いる宝冠の製作を依頼するという、素晴らしいかたちで果たされたのです。
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戴冠式に使用された宝石類は今はルーブル美術館のとある部屋にまとまって置かれている。置かれている事は前から知っていたが、このストーリーを知ってあらためて訪れてみたいと思った。
モーブッサンのページについては、1818年にインドからイギリスに持ってこられたダイヤモンド「ナサック」の記述が興味をひいた。1927年にモーブッサンのオーナーが買い取ったとある。
前私が興味を持って調べた、タージマハールを映したダイヤ「コヒヌール」も今はイギリスにあるが、多くの宝石原石は昔からヨーロッパにはなく、アジアやアフリカから持ってこられているのですね。※ツアコンモバイル通信のページからアクセスできます。
モーブッサンの人気指輪「チャンス・オブ・ラブ」は1827年にJoailler Depuis氏がデザインしたものなのだそうだ。
ひとつのデザインが百年以上の時間を生き残ってきたというのは賞賛に値する。デザイン的に優れていたというだけでは不十分で、それを造り支える組織、それを支持し続けてきた人々が存在してきたという証である。
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