一月ほど前、今回手配をお願いした現地の方から「滞在中ボストンポップスがコンサートやってますよ」という情報があり、幸いにもチケットを手に入れていただけた。
食事が含まれている行程がちがちのツアーではなかなかこういうチャンスはない。これは《手造りの旅》ならではの楽しみである。
近くのフードコートで食事をして、18時半には会場に入った。
我々のオーケストラ席は円卓で飲物を注文する事が出来るようになっている。ヨーロッパのシンフォニーホールではありえないこういったスタイル。服装、雰囲気全てが、アメリカンを感じさせる。
本日はアカデミー賞、トニー賞受賞曲集。
我々でもよく知っているメロディーがどんどん演奏される。
なるほど、オーケストラ音楽にも、確実にアメリカン・スタイルというのがあるのですね。
ボストン交響楽団が「クラシックを嫌いな人のためのクラシック」と称して、一般受けするポピュラーをPOPSと呼び演奏を始めたのは、もう120年も前。充分に「歴史」とよびうる年月である。
「王様と私」「ウェスト・サイド物語」「ゴッド・ファーザー」
誰でも知っている著名なメロディーがどんどん演奏されていく。これらの音楽はまさにアメリカの歴史であり財産となっている。
ヨーロッパからの借り物でないオーケストラ音楽がボストン・ポップスなのかもしれない。
そして最後にはこの写真のシーン!
巨大なアメリカ国旗が降りてきて、「星条旗よ永遠に」が演奏されると、観客席も大喝采。これぞアメリカと感じさせるエンディングでした。
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ボストンのシンフォニーホールは、今回のホテルから徒歩三分。雨は降っていたけれど、さっとホテルに戻る事ができました。