ヨーロッパに始めて来た頃には、観光地名所と名のつくところには片端から行ってみていたものである。全部自由行動で食事もついていない長い学生ツアーというのが、その頃にはけっこうあったのだ。
アンネの家もその頃に、つまり15年以上も前に一度行った事があった。今回はそれ以来の訪問となる。
近年はたいへん行列するという話を聞いてはいたが、やはり30分は並ぶ事になった。なにせ「隠れ家」だったところなのだから対して大きくはないし、とても急な階段を上っていくことになる。
この写真の本棚が秘密の扉になっていたわけだ。映画を見たことのある人には見覚えのあるものだろう。
そこにたくさんの観光客が押しかけるのだから、混雑は15年前の比ではなった。
しかし、展示はなかなかよく出来ていた。隣の家は買い取られて記念館付属のカフェや本屋になっている。日記の現本やいろいろな資料も、ちゃんと英語の解説付きで展示されている。
15年前の訪問ではあまりリアルに感じられなかったアンネの「隠れが生活」が、今回はだんだん自分の手にしみてきた。