ベルギーの古都ゲント。
現地の言葉オランダ語では「ヘント」となり、ベルギーのもうひとつの言語フランス語では「ガン」となる。実にややこしいが、日本では英語読みして「ゲント」という名前でとおってしまった。
日本語で外国語の地名をどう表記するかは、悩みの多いところである。基本はその土地でどう呼んでいるか、ということらしいが、実際には、このゲントのように、英語での読み方が一般化しているものもけっこうある。
たとえば、「ベニス」というのは英語読みで「ヴェネチア」というのがイタリア語読み。「フローレンス」が英語読みで、「フィレンツェ」がイタリア語読み。さて、どちらがしっくりきますか?
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それはさておき、ゲントに日本の観光客がおしよせるのは、ヤン・ファン・エイクの描いた「神秘の子羊」を見るためである。たしかに目玉になるすばらしい作品だ。
しかし、ゲントはこの町並みにもたいへん魅力がある。
大きなホテルは少ないので、団体客は泊まる事が少ないが、ぜひ、一度ここに泊まるツアーを企画してみたいものだ。