この像は、ローマに行ったことのある人ならば、ほとんど目にしたことがある筈だ。ただし、正面から。
ベネチア広場にある「イタリア統一記念塔」の中央でひときわ大きい騎馬像を、こうして横から見られるのは、この記念塔に登ることができるようになったからである。
現在のチャンピ大統領は、彼の愛するイタリアの文化施設を積極的に一般公開し始めた人だそうだ。その一環としてこの巨大な統一記念塔も公開された。
天気のよい今日。
《手作りの旅》参加十名の中でも、特に古代ローマに興味のある数名だけでベテランガイドさんにお願いして、徒歩によるフォロ・ロマーノ観光を企画した。こういう機会でもなければ、解説付きでここに上がれる事はなかっただろう。
解説してもらって始めて分かることはたくさんあった。
たとえば、この記念塔のあった場所には、以前別の宮殿があり、それはそっくり移動させたのだという事。
エマニエレ二世の騎馬像のおなかは、工事夫三十人が入って食事ができる程の大きさなのだという事。(ええ、ほんとにそういう写真がのこっているのです)