ローマの事務所にいる日本人スタッフと話をしていて、こんな絵葉書をもらった。なんと、世界で唯一の?着物姿のマリア様だ。
これは、ローマの外港であるチビタヴェッキアにある日本殉教者教会に描かれているフレスコ画だそうだ。
描いたのはもちろん日本人。資料によると1951−7年にかけて、長谷川路可(1897年東京生まれー1967年ローマにて没)という画家が描いた。
この教会は長崎の26聖人を始めとする、日本におけるキリスト教の殉教者を祭る為に建てられたのであるから、なるほど相応しい内装である。
現在チビタベェッキアの港は、客船の着くときぐらいにしか日本人画来る事がない町である。しかし、17世紀始めには伊達藩の送った支倉常長もまたこの港へ上陸しており、彼の銅像もあるのだから、日本とは縁の深い町だといえるだろう。
一度訪れるチャンスを探してみたい町である。