世界の写真」では
国別に小松の撮影した写真をお見せしています。

ツアコンモバイル通信」は
日本旅行HP内に掲載した
お話を国毎にまとめました。

手作りの旅》は
こま通信」企画の旅です。
こま通信のお問い合わせは
komatsusin2@gmail.com

までお願いします
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録


★ こま通信日記 ★


2006 年 1 月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     


Search
「People get ready」のFAITHをどう訳す
2006-01-28
仲間内で楽器を触っていて、ふとしたことからカーティス・メイフィールドの名曲「People get ready」が歌いたくなった。

この曲は、メロディもさることながら、詩の意味を知ってはじめてその良さが本当に理解できるのだと思う。
***
People get ready, there's a train a-comin'
You don't need no baggage, you just get on board
All you need is faith to hear the diesels hummin'
Don't need no ticket, you just thank the Lord

列車がやってくる、さあみんな用意しよう
荷物はいらない、乗り込めばよい

必要なのは[FAITH]だけ
ジーゼルの音に耳を澄まして

切符なんていらない
ただ神に感謝すればよい

[FAITH]is the key
Open the doors to board them
***

[FAITH]は「信仰心」と訳すのが一般的だろう。
しかし、日本語では宗教に基づくこの言葉以上の道徳観が、この[FAITH]という言葉にはある。たとえば「信念」とか。

しかし、「信念」と言ってしまっては、明らかに感じられるキリスト教徒としての精神が抜け落ちてしまう。要するにぴったりの言葉は日本語にはない。

この曲の書かれた1960年代はじめ、アメリカの公民権運動が頂点を迎えていた。ワシントン大行進の後、マーティン・ルーサー・キングが、あの「私には夢がある」の演説をしている。

「私には夢がある。いつの日か、ジョージアの赤い丘の上で、かつて奴隷だった者の子孫たちと、かつて奴隷主だった者の子孫たちとが兄弟として同じテーブルにつくことができることを。」

よく引用されるこのあたりのフレーズは実はほんの一部である。全体は16分にも及び(アトランタの記念館でテープを買って始めて知りました)、「私には夢がある」の後の所で、彼はなんども[FAITH]という言葉を使っている。

***
With this faith, we will be able to hew out of the mountain of despair a stone of hope.

この[FAITH]をもって、絶望の山から希望の石を切り出す事ができる

With this faith, we will be able to transform the jangling discords of our nation into a beautiful symphony of brotherhood.

この[FAITH]をもって、我々の不和のジャングルを兄弟の調和へと変えることが出来る

With this faith, we will be able to work together, to pray together, to struggle together, to go to jail together, to stand up for freedom together, knowing that we will be free one day.

この[FAITH]をもって、我々は共に祈り、働き、共に苦しみ、共に監獄にさえ入り、共に自由の為に立ち上がり、そしていつの日か自由になるのだと知る
***

カーティスが
All you need is[FAITH]と歌う時、演説のなかのこの言葉が頭にあったのではないだろうか。

People get readyの中の「列車」というのが、ワシントン大行進の人の列をイメージしているとしたら、この説はあながち的外れではないと思う。

Back
予定なし
  • (2014-9-17)


  • (2014-9-17)


  • (2014-8-17)


  • (2014-8-14)


  • (2014-8-14)