デンマーク人で一番有名な人といえば、アンデルセンだろう。
昨年2005年は生誕二百年ということで、いろいろな行事が行われたそうだ。(行きたかったなぁ)
オーデンセの貧しいうまれで、コペンハーゲンにでてきてからも順風満帆とは言い難い人生だった。俳優になりたくても容姿端麗とはいいがたく(?)果たせず、援助してくれた人の娘や息子(!)にも恋してふられて。70年の生涯のうち10年を旅して暮らした。
現代では「童話作家」として有名なわけだが、彼が生きている時、それは本業として志したものではなかっただろう。後年名は成したけれど、挫折感はきっとずっと身近なものだったに違いない。
アンデルセンの童話には、彼が弱者や敗者の視線をずっと身近に感じている雰囲気がずっと漂っている。その暖かい視線が魅力になっている。
挫折しても有名になった人が、アンデルセンの様でいられる事は少ないのかもしれない。