船は朝6時半にルクソールを出港。
今朝はとても気球に行く時間はなかった。
もし行っていれば、帰ってきて船がすでに影もカタチもない事になっていただろう。そしてエスナ水門までバスで追いかけて行った筈だ。
そして、この日に起こった座礁事件によって、夜中まで船に帰れない事態にもなりかねなかったのですよ。昨年はこの日に気球だったのだから、ほんとに運よく過ごす事ができました。
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船がルクソールを早く出港したのは、エスナにある水門を通過するのにえらく時間がかかるからである。
水門下流で我が船が通過の順番待ちをしていた午後2時半過ぎ。
我々は、テレビをかりて、私の持ってきていたニュージーランドの写真(笑)の上映会をしていた。
と、ガツンとかるい振動を感じ、一瞬停電した。
「なんでしょうね?」
その時は気がつかなかったのだが、実は近くの船と接触して、そのひょうしに浅瀬に座礁したのがこの時だったのだ。
4時ごろ、甲板にでてゲームなどしていると、この写真のような光景が繰り広げられている。船を引っ張っているのだ。これを見て、初めて皆事態を把握した。
でも、私達はのんびり見ているしかない。
「がんばれー、もうひといきー」とのんびり声をかけるだけ。
こうやって入れ替わり立ち代りいろんな船にひっぱってもらったのですが、この時結局脱出は出来ず。夕食の時間が過ぎて、就寝しても、船は動かなかった。
結局夜中に、もっと力のある船に手伝ってもらうまで、この状態は6時間以上も続いたのでした。
この間、エジプトらしく一度も船内アナウンスなどの説明はなし。
ま、みんな船上でのんびりやってましたから、いいんですけんどね。
ドミノをやったり、プールに入ったり、ゆっくり船上の一日でした。