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マウントクックを見つめるヒラリー
2005-11-09
クイーンズタウンからマウントクックまでは約十時間のバスとなる。その途中の見ものはマウントクックを置いて他になし。いや、他にないわけではないのだが、それは「風景」という獏としたもの。

だから今日の移動日に天気が悪ければ、とっても退屈な日になりかねなかったのです。

だから、今日もまた素晴らしい朝日に目が覚めて、クイーンズタウンの面するワイテマタ湖に山が映るのを見た時はうれしくなりました。いや、それ以上にほっとしました。

マウントクックは標高三千七百メートル程のNZ最高峰。今日の昼食は昔からあるエルミタージュというロッジ(というか、今は高級ホテルになっています)。
**
このホテルの前ではじめてエドモンド・ヒラリーの銅像を見た。
いうまでもなく、彼は1953年イギリス隊の一員としてエベレストを人類初登頂した人である。NZ5ドル紙幣の顔にもなっている。
オークランド近くにまだ健在であるが、こうしてNZのひとつのイコンになっているのです。

彼の言葉で印象的なのは、「私の人生はエベレストに登頂したときから始まった」というもの。

登山家としての彼の人生は、エベレストに初登頂した時、ある意味ピークを迎えたと言えるだろう。けれど、彼は目的を達成してみて初めていろいろな世界の問題見えてきたというわけだ。今いろいろな事業を指揮しネパールの為に尽力している。

山を登りきれば、きっと違う世界が見えてくる。
それが分かっていても、やはり登りきった人にしか見えない世界である。

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