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「CLUSH」もういちど見る
2005-10-26
ロンドンからのJAL便は、機内の映画システムがMAGIC-3というオンデマンド。いつでもビデオを家で見る様に見られるので、気になっていた箇所を見直したりしながら、行きに見た「CLUSH」を見ることが出来た。

この映画の最後には、監督か製作者が友人に捧げる献辞が出てくる。「最高の友人○○へ」というもの。これは、どういう意図なのだろう。映画を作るに到る動機があったりするのかもしれない。どんな大きなことでも、個人的な出来事が動機で始められたりするものである。

また、黒人英語の独特なのにも気を留めながら見ることができた。二回目の余裕である。実際アメリカ南部に行くと黒人の英語には独特の訛りがあることが分かる。

これを独自の「文化」ととるのか、粗野な訛りと考えるのか。劇中で黒人の俳優が言葉の矯正に通っていると分かるシーンがあるが、やはり多くの人には洗練された英語ではなく感じられるのが、黒人英語なのかもしれない。

日本語のお国訛りが、日本人にこんな差別感を感じさせることは決してない(でしょう?)。それだけでも日本語は幸せな言語である。

***
今回機内で見た他の映画
★シンデレラマン
ボクシング映画としてではなく、アメリカの恐慌時代がどんな雰囲気であったのかが良く伝わってくる描写がよい。
★姑獲鳥(うぶめ)の夏
京極夏彦氏の独特の世界を上手に映像化している。
この手のオカルトテイストの映画は、竜頭蛇尾に終わることが多いのだが、これは最後までテンションを保って見せてくれた。京極氏の尊敬する水木しげる的せかいですが、決して妖怪映画ではありません(笑)。よく出来た、日本でしか作れない映画です。

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