ローマ、サン・ピエトロ大聖堂は大混雑だった。教会内に入るのに最近はセキュリティチェックがあるのだが、その前で押し合う人並みの中、30分は待っただろう。(そう、10年前に訪れた人は考えられないほどの混雑になってきています)
最近はいつも混んでいるけれど、今日は特別。
なぜなら、5人の聖人が誕生する式が行われていたからだ。この写真の聖堂前にかざられた写真の人がそうです。
聖人には簡単になれるわけではない。
死後何年も経て、まずベアート(福者)という称号を得て、その後また数々の奇跡を認定して初めてサント(聖者)になれる可能性をもらう。
長いカトリック教会の歴史の中では、現在一体何人の聖人がいるのか分からないほどだけれど、少なくとも現在ではそう簡単になれるものではないのだ。
だから、選ばれた国からはたくさんの「応援団」がやってくる。今回も南米チリからはるばるやってきた大団体にたくさんであった。他にもポーランド、スペインなどから。
いちばんこういう聖人儀式に反応が少ないように見えるのは、地元イタリアかもしれない。今回もひとりが列聖されたけれど、あまりたくさんの「応援団」をみかけなかった。
近くにいる人々の方が、その「性なるもの」が日常に見えてきてしまい、あまり感動しなくなるのかもしれません。
★聖人は、遠くにありて思うもの。。か。