先日ドイツ、オーストリアへご一緒した方から、岩波ブックレットが送られてきた。このシリーズ冊子は、どれもなかなかホネのある文章で構成されているという事は知っていたが、こうして送られてこなかったら、手に取らなかっただろう一冊だったろう。

電車で一気に読み終えた。十八人各人それぞれの人生感をとおして、自分の言葉で力をこめて書いている文章だった。

そうか、思っているよりは自分も「平和ぼけ」かもしれないと感じさせられた。

これを送ってくださった方は昭和一桁。添えられた手紙には、今の世の中はかつての軍国主義時代の前夜の様に見えていると書かれてあった。ふうむ。