朝日新聞26面に「ジェンダー」残す?削る?というタイトルの記事が掲載されていた。「ジェンダー」という言葉は、まだまだ一般に馴染み深い言葉ではない。(と個人的には思う)。
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この言葉を「男女共同参画計画」の改定時に残すかどうかについて、私が意見を述べたいわけではない。
私がどうも「納得いかないなぁ」と感じたのは、この言葉の使用に待ったをかけようとした「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」(安倍晋三座長)の社会認識である。
討議では、ジェンダーという言葉は「男らしさ、女らしさ」を否定するととらえられ、「父親が休業してまで育児する必然性はない」という意見まで出されたという。
旧来の「男子厨房に入らず」を標榜する旦那衆、及び竈を自分の砦と考える女房衆にとって、「ジェンダー・フリー」はあまりありがたくない概念なのは間違いない。
それは「役割分担」を否定するというよりは「縄張りを荒らされる」という意識ではないだろうか。
ずいぶん保守的です。
私は女性が家事・子育てといった「負担」を「押し付けられてきた」からそれを改めた方がよいと言っているのではない。逆に男が家事・子育てといった「楽しみ」から社会的に「遠ざけられてきた」のを残念に思っているのです。
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ちなみに私の母は下記のようなHPを運営しております。
ご興味のある方、どうぞご覧になってみてください。
「ジェンダーと制度研究室」小松満貴子
http://www.tcn.zaq.ne.jp/gender-free/