長いフライトの後、飛行機は成田空港の上空を旋回しつづけていた。眼下は厚い雲の海である。
「ただいま滑走路閉鎖となりましたので、当機は関西空港へむかいます。」と機長アナウンス。え〜、、っと機内がざわめく。
13時半成田着予定の便が関空に着陸したのは15時50分頃であった。そこからさて、航空会社の対応がとろかった。
この時間には成田空港はすでに気象条件も回復していたので、再びこの機体で成田へ行く事が決まったが、「乗務員の連続勤務時間に問題がでるので、当機の出発予定は19時頃となります。」との事。
ん〜、じゃ、成田着が20時15分頃か、、どっちが早いかな。。。
「それまでのあいだラウンジをご用意いたしましたので、そちらにておくつろぎください」
あぁ、それじゃすぐ降りよう。
「当地関西空港で降機を希望される方は、鉄道による振り替え輸送を致しますので、お申し出ください」
こうして乗客はいっせいに立ち上がったのだが、なかなか前が動く気配がない。そして再び機内アナウンス。「ただいま降りていただいているのは、関西空港で降機希望の方です。」
なぁんだ、みんなもう席立ってるよ。。
我々は迷った結果、関空から電車で行く事を選択した。
飛行機の出口に向かっていくと、なんにんも不満顔で席に戻る人がいる。???。
出口にたどり着いてそのわけが分かった。
JRの振り替え輸送件をもらうのに搭乗券の半券が必要なのだ。それを一言もアナウンスしないものだから、席にもう置いてきてしまっている人もいる。
やっぱり必要なものがあるのなら先にアナウンスしないといけません。こういう予定外の事態の時にこそ適切な情報提供が必要です。私も気をつけたいと思いました。
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こうして小松はJRの特急「はるか」に乗り、この写真のような通天閣をみることになったのでした。