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民主政治と衆愚政治
2005-09-12
今度の選挙の結果を受けて、「民主主義は死んだ」とチャッチ・タイトルをつけた夕刊紙広告があった。
このキャッチには、書いた人の愚痴=悔しさが見える。
今回、まるでブームのように小泉自民党に投票する人が増えて、結果的に今までの政党選挙スタイルでは予測できないような結果となった。選挙というのが大衆娯楽のように扱われた面があるのは事実だろう。
そこんトコロを指しているのがこのチャッチ・コピーだと思われる。(実際のところ、的外れな感が否めないのですが)
私はしかし、これが「民主主義の死」などとは思わない。いや、むしろ今までの組織動員タイプの選挙などよりも、余程民主的のように見える。
「民主的」というよりも、「衆愚的」という言葉の方があてはまるかもしれない。
この二つの言葉は、遠いようで、実は同じコインの裏表である。
民主主義の主役である民衆は、簡単に付和雷同する。
ブームに弱い。
強力なリーダーに「あっちを見ろ!」と指差されると、ついついそちらを向いてしまう。扇動する強い言葉に影響されやすい。
本当に成熟した民主主義が成立する為には、大衆の一人ひとりが自己確立できている事が必要なのだ。
日本の大衆はそこまで自己確立している人々の集まりだろうか?
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