1日の奈良見学の話のつづきです。
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710年に飛鳥から遷都されて首都になった平城京。
その都市計画の中で出来上がったのが、この薬師寺であった。
幾多の戦乱でほとんどの伽藍は焼けてしまい、現代にその姿を留めているのはこの東塔だけである。
駅から矢印を追って薬師寺に入ると、寺の裏口から入る事になってしまい、これはよくない。都市でも建物でももともとの正面入り口から入っていった方がよく理解できる。
「南の正門から入るほうが、大伽藍の雰囲気がわかる」というガイドブックのお勧めにしたがって、遠回りをして入った。
最初に目に飛び込んでくるのが、写経によって再建された金堂、同じく再建された西塔。そして、このオリジナル建築となる東塔である。
これは境内にあってひときわ輝きを放っている。
まずはその外見にみとれて、それから今回は瓦について知る機会を得て、より感慨を深くしたのであった。