これは鑑真和上で有名な唐招提寺の門前にある一軒の店。
低い軒先、古びた文字。こんななつかしい店にであってほっとしました。
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唐招提寺は建立当時には町のど真ん中に位置していたらしいが、今ではのんびりした田んぼと昭和30年代を感じさせる古い家並に周りを囲まれている。
近鉄電車もそんな中をがたごとのんびりと走りぬけていく。
近くにある同じく世界遺産の薬師寺から炎天下歩いてここまでやって来た。門前に並ぶお土産やを予期していたら、さにあらず、とてものんびりした店屋が二軒ならんでいるだけ。
ここまで歩き、さらに垂仁天皇の古墳の周りを歩いた。とても暑い日だったけれど、不思議と都会のアスファルトの上、ビルの谷間を歩いているよりも、余程すごしやすい気持ちだった。
こういう雰囲気はどこか私の子供の頃の風景を感じさせる。
なくなってほしくない、日本の風景だと思うんです。