夏休み、日本では花火大会がたくさん開かれる。けれど、私がちょうど日本にいて見にいけることはそう多くない。今日は幸運にも日本に居て、しかも余裕がある日だったので、行く事にした。
20時少し前。二駅電車に乗り、駅から20分歩いて川原の土手に着く。すでに警察が出ていて「立ち止まらないでくださいー」と呼ばわっている状態である。人の波と共に土手に登ると、花火が夜空に蜘蛛手をはじいていく(「舞姫」より)のが、ひときわ大きく見える。
暗い川原は眼を凝らすと人でいっぱい。立錐の余地もない。
「はて、どこで観覧したらよいものか・・・」
もっとも楽に見られそうな斜面には、青いビニールシートがかけられている。このあたりは、近所の町内会の人が4日前から場所取りしておいたものなんだそうな。
たまたまそこで話した人が、その町内会の人だったのが今日の幸運。「いいよ、入っていきなさいな」と言われ、絶好の場所で見物となりました。しらないうちに周りからビールまでまわってきたりして。。。こりゃ断れません(笑)。
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コペンハーゲンのチボリやアメリカあたりでも花火は見たけれど、これは日本のお家芸に違いない。これだけ繊細な火の芸術は他の国では考えられません。